楽天ブラックカードは、インビテーション限定で、突撃してもなかなか発行には至らないと言われています。
そんな大切な招待状を、ダイレクトメールか何かと思って捨ててしまいました。
ところが、その直後にとつぜん海外旅行が決定してしまい、ダメ元でサポートセンターに泣きついたところ、無事にインビテーションを再発行してもらうことができました。
そんな恥ずかしい経歴を持つぼくが、楽天ブラックカードを紹介しつつ、取得するための条件を考察してみました。
プレミアムカードとココが違う
3つの優待特典
楽天グループでのポイント還元は、プレミアムカードと同じです。 ただし、プレミアムカードの場合は、楽天市場コース、エンタメコース、トラベルコースの中からひとつを選びましたが、ブラックカードはその3つすべてが付帯しているところが違います。
海外旅行傷害保険の充実
プレミアムカードと同じく自動付帯で、上限が最大1億円に拡大されます。 さらに、家族特約が付帯するようになります。
この家族特約には、同性パートナーを含みます。 楽天の、LGBTフレンドリーな取り組みは素晴らしいと思います。
プライオリティパスは同伴者2名まで
同様に、有料ラウンジが利用できるプライオリティ・パスも、2人の同伴者まで無料へと拡大されます。
コンシェルジュサービス
ブラックカードでは、JCBとMaster、2つの国際ブランドから選ぶことができます。
それぞれ、Master Cardコンシェルジュ、JCBプラチナ・コンシェルジュが対応していますが、どちらのブランドでも、それぞれのプラチナクラスよりも、やや劣ります。
JCBのコンシェルは評判が高く、統一感のあるモノトーンのロゴに、かなり魅力を感じたのですが、今回は、海外旅行のために作るので、Master Cardを選びました。
Masterの場合、マスタープラチナに劣るとは言っても、Taste of Premium を利用することが可能です。
ブラックカードを登録すると、e-naviの画面が次のように変わります。
この中から、マスターカード優待特典を選ぶと、Taste of Premiumへのログイン画面に遷移します。
海外手荷物の宅配、ゴルフ場の優待、高級チケットの手配、招待日和が利用できるできることは、はよく知られていると思いますが、なかでも『招待日和』の、高級レストランの1名無料が個人的にお薦めです。
それ以外の部分、たとえば高級ホテルの予約などはゴールド相当ですが、みなさん楽天トラベルの方を使うでしょうから、あまり影響はないと思います。
あと、お問い合わせ電話番号が専用になるので、すぐに繋がるのは地味にアピールポイントです笑。
ターゲットとしている層はどのあたりか?
このように、付帯サービスをプレミアムカードと比較していくと、同居者に対する保証が手厚くなっていることが分かります。
海外保険の家族特約、プライオリティパスの同行者2名、Taste of Premium をみていくと、2~30代のカジュアルなカップル~家族の姿が思い浮かびます。
おそらくその層は、ネット通販の利用が多く、アメックスやダイナースにはあまり魅力を感じておらず、ザ・クラスのようなステータスカードを持つよりも、ポイント還元重視、という現実派ではないでしょうか。
そういった、楽天市場のヘビーユーザーに、インビテーションがやってくるのだと思います。
では、どのような条件で、インビテーションがやってくるのでしょうか。
ヒントはショッピング枠にあり?
楽天ブラックカードのショッピング枠は、300万~1,000万となっています。
ぼくは、この「ショッピング最低300万」がひとつの手がかりになると考えています。
楽天ブラックはプレミアムカード系列であるため、SPUプログラムで +1%のポイントが還元されることはご存知と思います。
このカードの年会費は、32,400円ですから、楽天市場で年間300万使っていれば、SPU+1%で年会費は実質無料になります。
さらに、火・木曜日のプレミアムカードDAYも、+1%であることを利用すれば、年間で150万、楽天市場で使っていれば、年会費を実質無料にすることができます。
このカードは、前述したとおり、ブラックカードとは言うものの、プロパーのプラチナには劣ります。 そのため、保有する価値は、年会費を相殺できてはじめて生まれます。
つまり、突撃するにしても、少なくとも年間で150万以上を楽天市場で買っていないと、承認落ちするのではないかと思います。
年会費5年無料インビテーションの謎
おそらく、年会費5年無料の招待は、楽天市場において、楽天カード「以外」で決済した人に向けたものと思われます。
もし、楽天カードを使っていたとすれば、SPUだけでも+2%のポイント差が生まれますから、その分を5年無料のインビで還元しますよ、ということでしょう。
年会費5年分・15万相当のSPU+2%であれば、利用金額は5年で750万ぐらいを他社カードでですから、やはり年間150万以上はひとつの目安ではないでしょうか。
ちなみに、楽天カードには、どこで使っても、最低1.5%〜2.0%の還元率となるキャンペーンがあります。 rakuten-tatujin.hateblo.jp インビがくる層であれば、どこで使っても最低2%の還元率になる条件を満たすでしょうから、他社カードから乗り換える動機はさらに高まるでしょう。
既存の楽天ホルダーは、さらにポンカンキャンペーンも取れていたわけですから、5年インビをそう羨ましがる話ではないと思います。
まとめ
現実的な価値観をもち、ネットショッピングが中心のライフスタイルを持つ家族にとっては、これ1枚ですべてをカバーすることができるカードです。
プロパーカードのプラチナには劣るため、トラディショナルなステータスを自慢できるカードではありません。
アップグレード特典のポイント還元により、年会費を相殺できるようになって、はじめて価値をもつカードです。
その分岐点は、楽天市場で最低150万/年以上にあると思われます。
それ以下だったり、独身であるのなら、プレミアムカードの方が、コストパフォーマンスに優れます。
同性婚を家族として認めているため、LGBTの人にとって最も優れた選択肢となります。
すべての買い物や決済を、楽天グループに集中させることができるなら、インビテーションが来る日は、はそう遠くないと思います。
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